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小さな天使たちとのスローな生活です。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
2009-02-18 Wed 23:59
『ベンジャミン・バトン』 映画サイトはこちら

80歳の老人の体で生まれ、歳をとるにつれて若返ってゆく不思議な男の人生を描いた映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』をレディースデーで観てきました。

監督:デビッド・フィンチャー
主演:ブラッド・ピット(ベンジャミン・バトン)、ケイト・ブランシェット(デイジー)

映画の始まりは、死が迫っている老女とその娘の、病室でのやり取りから始まります。老女は娘に、スーツケースから日記を取り出させて読ませます。その日記は、彼女が愛した「ある男」(ベンジャミン)が書いた日記です。「ある男」というのは・・・彼女が日記を読むにつれ鮮明になってゆきます。。
そう・・・それは80歳の体で生まれ、普通の人とは逆の人生を歩んでいった彼女の父親の話でした。。老女とベンジャミンとの関わりを日記を通し、回想という形で物語は進んでゆきます。。

80歳で生まれるという数奇な人生を送ることになるベンジャミンですが、数奇な部分を削れば誰もが体験する人生を描いた物語です。。
人の一生の中での出会いや別れ、成長や老いは生きていればすべて経験してゆくことなのです。。。

この物語では、ベンジャミンを取り巻く人々の温かさや、ポジティブなところに心魅かれます。というのも捨てられたベンジャミンを拾って育てる老人施設の看護師クイニーは老人の顔をしたベンジャミンの顔を見ても、医師に診察させて病気でそれほど長くは生きられないと言われても、頑として自分で育てると言い、育て続けてゆくところです。。当初は子供が産めない体・・という設定でしたが、後に子供を授かってからも、ベンジャミンに注ぐ愛情が変わらなかった・・・というところに再び感動します。。。

そして施設では 外見は老人だけれど、中身はまだ子供であるベンジャミンに、人生の素晴らしさ、おもしろさを伝えて老人たちは次々先に亡くなっていきます。。。。18歳になり施設を出たベンジャミンにかかわる人々が彼をまた成長させていってくれます。。

ベンジャミンが幼い頃出会ったデイジー(幼少のデイジーは非常にチャーミング)とは、お互いが成長し中間地点と言える時に結ばれます。。二人は愛し合い、充実した時間を過ごし、そして女の子が生まれました。。しかしベンジャミンは若くなり続けて子どもになってしまう・・と悩んで、すべての財産を子供とデイジーに託して姿を消します。このお話の後半は若返るという悲劇の話になってゆきます。。十数年たちデイジーの前に現れた青年のベンジャミン。。目の前には歳をとったデイジー(たぶん50代の設定)と娘、そしてデイジーの現夫。人生がどんどんすれ違ったことを示すように・・・ベンジャミンとデイジーのホテルでのシーンは肉体的に変わってしまった二人の体が、残酷なまでに現われていて・・・老いって悲しい・・ってこのとき思いました。。

その後どんどん幼くなっていったベンジャミンが最後に“認知症”になります。そうだ!!ベンジャミンの脳は老化しているんだ・・・ってハッとさせられます。。。
そしてデイジーが引き取り最後デイジーの腕の中で一瞬デイジーのことを思い出した赤ちゃんのベンジャミンが眠るように天に召されます。。。もうその頃、私の目は潤んで画面が観れないほどでした(T_T)

お互いの人生の進む道がどうであれ、一緒にいるこの時間を大切に・・・・って思える映画でした。。
ベンジャミン・バトン
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2009-02-20 Fri 12:00 マスターの独り言
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